猫の首輪…。洗った事ありますか?
普通は付けたままですよね。
猫ちゃんは時々シャンプーするのに、首輪はその時はずしていますでしょ。そしてまた首輪を付けている!!
毎日つけているものなのに、なぜ首輪には抗菌効果を持たせたものがないの?とこんなショップをする前から、ずっと考えておりました。そんな商品があったらなあと…。
そこまで猫の健康に配慮した商品はあまり見た事がありません。
猫ちゃん用品に抗菌などを配慮する必要もないかもしれませんが、しないよりした方がいいですよね。もちろんほとんどの猫ちゃんは、健康ならばバイ菌でもカビなどの有機物でも動じない強い体を持っているのですが、なかには皮膚の弱い子もいます。そうすると、首輪といえども考えた方がいいですよねえ。


いつもゴロにゃんで提案しているとおり、猫に首輪をするのは、脱走、迷子、緊急の災害時などの万が一という時、猫ちゃんの戻ってくる確率を少しでも高くするという利点があるため。

でもでも首輪をしていることで、逆に病気になったり、ストレスがたまったりするのは、本末転倒。
だからわざわざ「猫に鈴」の常識を破ったり、洗える首輪、事故防止の為に外れる首輪にこだわったりと【ゴロにゃん】の首輪に対する思いは、非常に強いのであります。
でもまだまだまだ…。デイリー首輪の改良点は、きっとまだまだ。
徹底的に猫ちゃんの首輪を考える【ゴロにゃん】としては、抗菌・消臭・防汚に効果のある首輪を作る!!これはとても当初からの重大な課題だったのです。

そして、まずはできる事からと、洗える素材にこだわりました。
きれいに洗う事ができれば、バイ菌などの繁殖を最小限に防ぐ事ができると思い、日々制作しています。でも飼い主さんの立場に立つと、なかなかお洗濯って、できそうでしてあげられない!!

う〜ん困った!

そこでやっぱり、首輪自体に効果的な機能を持たせることにしようと決心。
でも世の中には、人間用ならば、抗菌効果をうたったものが氾濫しています。
その中から、首輪や猫服に適したものを探し出すのは本当に苦労しました。
せっかく加工を施すのなら、効果のある物でなくっちゃいけないし、もちろん猫ちゃんの負担になる有害なものは論外!植物性の優しいモノもあるけど、効果が持続しない。持続性があって少々のお洗濯ではとれない、そしてちゃんと試験でデータも出ているもの…………。そんなんあるの???

って探していたら、やっと見つけたのです!!それは「光触媒」
「光触媒」ってどこかで聞いた事ありますよね。

【ゴロにゃん】が選んだのは、某大手国産自動車メーカーや病院施設、食品メーカーや、繊維メーカーも採用している信頼できる「水溶性光触媒」。一切、希釈(薄める)していないものを猫ちゃんのために選びました。
人間の介護用品としてのベッドシーツや布団カバー、枕カバーなんかに採用されている「水溶性光触媒」を、デイリー首輪に加工を施す事にしました。

 

【光触媒】には、ふたつの加工方法があります。ひとつは、直接生地に練り込んでいるもの。そしてもうひとつは、あとから【光触媒】をコーティングする方法。
機能的には、練り込んでいるものの方が効果はあって、半永久的に使えるのですが、生地にバリエーションが無く、可愛いデザインのものや色にこだわる猫の首輪の素材としては、使えません。
そこで、今の商品に適した加工ということで【光触媒コーティング】を採用しました。
但しちょっと高価な【光触媒コーティング剤】なので、値上げも考えたのですが、ここは猫ちゃんの為に価格はそのままで据え置きとさせていただきました。

「猫の用品」になんでそこまで…と言われそうですが、これなら、飼い主さんも安心して選んであげられます。
そしてそういった機能プラスおしゃれで楽しい商品を提供して、人と猫が楽しく元気に暮らす…。これこそが【ゴロにゃん】のこだわりなのであります!!

 

光を受ける事で化学変化する物質の事を【光触媒】といいます。【光触媒】に使われているのは、「二酸化チタン」です。一般的には「酸化チタン」と呼ばれているこの物質は、光のエネルギーを吸収して、酸化・還元反応を起こす触媒です。酸化チタンは、その物質の安定性と安全性の高さから厚生労働省も認定している食品添加物で、様々な食品や口紅等の化粧品、ちょっと変わったところでは、入れ歯なんかにも使用されています。

光触媒の身近な例としては植物の光合成があり、葉緑素に光が当たると空気中の炭酸ガスなどの有機物に変化させて成長することが有名ですよね。
光触媒の「酸化チタン」が植物の「葉緑素」に該当し、「酸化チタン」に光が当たると、菌や臭い等の有機物をごく微量の水蒸気と炭酸ガスに変化させます。
光源は、日光でも蛍光灯のような弱い光でもOK。猫ちゃんが光にさらされている時に、どんどん抗菌・消臭・防汚効果が得られるという触媒機能を発揮します。

消臭・抗菌をうたった市販のスプレータイプのものは、浮遊・付着している有機物にスプレーすると有機物を落とすという方法。その時はいいのですが、あくまで瞬間的なもので、次に発生し浮遊・付着する有機物には効果なし。
そう、持続性がないのです。
光触媒は、一度その加工を施すと半永久的にその効果は持続するという素晴らしい特性を持っています。
もちろん洗っても10回以内位なら、その効果が消えないことも実証されています。

  光触媒の利用のされかた
  農業   貯蔵肥料の臭気抑制/野菜の鮮度保持
  畜産   家畜舎の臭気抑制/浮遊菌の抑制/床面・壁面の殺菌
  園芸   花の鮮度保持/花の成長促進
  病院   病院・トイレなどの薬、排泄物による臭気抑制/細菌、雑菌などの除菌
  リネン   シーツ/白衣/枕カバー/カーテン/マスクの脱臭、抗菌、防汚
  車輛   車内の脱臭、抗菌/シートの防汚
  飲食店   厨房の抗菌、脱臭
  その他   手摺、ドアノブの抗菌/トイレの脱臭、抗菌/ガラスの抗菌、防汚

 

抗菌・防カビについて
細菌(大腸菌・黄色ブドウ球菌など)を分解。財団法人日本食品分析センター等、公的試験機関における証明データを取得した加工を施しています。
抗菌力試験(大腸菌・黄色ブドウ球菌):財団法人日本食品分析センター

 

消臭について
猫ちゃん自体は、全然臭いの気にならない動物ですが、生活臭などが首輪の繊維についてだんだん臭いがついてきます。
アンモニアやメチルメルカプタン、アセトアルデヒド等を分子レベルで分解します。市販されている消臭剤のように定期的にスプレーしたりする必要がありません。

アンモニアガスの除去性能評価試験:財団法人日本化学繊維検査協会大阪分析センター
メチルメルカプタンに対する吸着性:財団法人日本化学繊維検査協会大阪分析センター
ホルムアルデヒドに対する吸着性:財団法人日本化学繊維検査協会大阪分析センター
アセトアルデヒド(ガスバッグB法):財団法人日本化学繊維検査協会大阪分析センター
トルエン(第3露光法:5級照射後:紫外線):財団法人日本化学繊維検査協会大阪分析センター

 

防汚染について
加工を施しているとそもそもニオイや汚れがつきにくくなります。汚れが軽減できるので、いつもつけている首輪には最適な加工となります。でも食べカスや土、泥なんかの汚れは、付きますよ。あくまでバイ菌などのお話です。ですから時々首輪も手洗いで洗ってあげる必要はあるかもですね。

 

上記でも述べていますが、人間の食品添加物として使われている【酸化チタン】を利用しているものなので安全性は、証明済みです。【二酸化チタン】は、食品衛生法:厚生労働大臣が指定した指定添加物。
マウスでの試験データ(マウスを用いた急性経口毒性試験:財団法人日本食品分析センター)も得られています。

試験要約:光触媒酸化チタン液を検体として、マウスを用いた急性経口毒性試験(限度試験)を行った。試験群には2000mg/kgの用量の検体を、対象群には溶媒対象として注射用水を雌雄マウスに単回経口投与し、14日間観察を行った。その結果、観察期間中に異常及び死亡例は認められなかった。以下省略

要するに、マウスに水のように光触媒酸化チタン液を14日間飲ませても、大丈夫という事ですので、生地の上から舐めたくらいでは、全然OKで大丈夫ということです。

 

試験結果から、【無刺激性】のものであると判断できます。
皮膚の中に直接注射しても大丈夫って!!すごすぎます!

抗菌を考える時に【銀】や【銅】などを利用した物も多く出回っていますよね。金属や鉱物を利用した抗菌もとても効果的で魅力だったのですが、時々人間でも、金属アレルギーになる方もいて、ずっと毎日つける首輪にはちょっと無理かもと判断した経緯もあります。
【銀】Agを練り込んだ繊維もあって、非常に最後まで悩んだのですが…。
金属アレルギーを持っていない方なら、とても素晴らしい素材なのですけどね。猫ちゃんにそれを確かめるすべがないのであきらめました!
やっぱり無害な光触媒をチョイスしました。

ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験:財団法人日本食品分析センター
試験要約:光触媒酸化チタン液を検体として、OECD Gidelines for the Testing of Chemicals 404(1992)に準拠し、ウサギを用いた皮膚一次刺激試験を行った。検体をウサギ3匹の無傷及び有傷皮膚に4時間閉鎖貼付した結果、除去後1、24、48及び72時間の各観察において、すべての適用部位で刺激反応はなかった。以下省略

他にも酸化チタンを直接注射で、皮膚内に入れた場合にも特に異常は認められない試験データも出ています。(モルモットを用いたMaximization法による皮膚感作性試験:財団法人日本食品分析センター)

他試験でも異常なし。