特徴
とても品よい顔立ち、見ている人を吸い込むようなアーモンド型の魅力的な目を持つノルウェージャン・フォレスト・キャットは、北欧ノルウェーの自然の森に古くから住んでいたといわれる猫です。左右に開いた大きすぎない耳には、良く伸びたタフト(耳毛)があって耳の後ろまでのびています。リンクスチップと呼ばれる耳の先の毛がとても印象的で愛らしさが一段と際立っています。しっかりとした体格で、猫種の中では、メイン・クーンやサイベリアン等と並んで、大型の猫となります。被毛は保湿性に優れていて密なアンダーコートと雨や雪をも寄せ付けないガードヘアが体の横まで伸びています。力強く機敏で利口な猫であることは見た目でもわかりますが、優雅で物静かな性格を持つ事は、この猫のあらたな魅力でもあります。
そしてカラーとパターンを以下にご紹介します。
■セルフカラーとトーティ・カラー
ブラック、レッド、ブルー、クリーム、
ホワイト(ブルー・ホワイト、グリーン・ホワイト、オッド・ホワイト、
オレンジ・アイド)、トーティシェル、
ブルー・クリーム
■スモーク・カラー
ホワイトを除く、セルフ・カラーとトーティ・カラーと同色
■シェーテッド・カラーとディップド・カラー
ホワイトを除く、セルフ・カラーとトーティ・カラーと同色
■タビー・カラー(クラシック、マッカレル、スポッテッド)
ブラウン、レッド、ブルー、クリーム、トーティ、ブルー・トーティ
■シルバー・タビー・カラー
スタンダード・タビーと同、同パターン
■バイ・カラー
ホワイトと組み合わせる、認められているすべての色とパターン
ハイブリッドダイゼーションを示すチョコレートやライラック、
カラーポイント・パターン、
もしくはこれらとホワイトとの組み合わせを除く、
その他あらゆる色とパターン
歴史
11世紀、バイキングが東洋のピザンティン帝国との間で通商用の航路を持っていた頃にノルウェーに猫が入ってきたと考えられています。猫が交易品としてピザンティン帝国から北欧のノルウェーに入ってきたことは、この地域の猫がヨーロッパでは滅多にないトルコに多くみられる毛色を持つ事からわかります。ノルウェージャン・フォレスト・キャットの祖先は、長毛種のトルコの猫だったと思われます。長毛のこの猫種は、その後ノルウェーの厳しい自然にも適合して、長い間地元で飼われていました。そして1970年代以降計画的な品種改良がなされ登録されるようになりました。
性格
ワイルドなルックスとは違ってとても気のやさしい猫です。飼い主には愛情に応えてくれペットとしてはとても可愛い性格を持ちます。
手入れ
グルーミングなどのお手入れはとても大変です。保湿・保温性に優れているということは、その分水分を吸収しにくいという事なので、少なくともシャンプーする時は3回くらい洗わないと体の芯まで濡れません。この猫を洗うことは生易しいものではないのです。大型の猫になるので、子猫のうちに水を嫌がらないように教育しておくことが必要となります。そして毎日のブラッシングも欠かせないので、この猫を飼ったら、その辺りを覚悟する必要があります。