特徴
ラグドールの名前の由来は、ぬいぐるみのように、だっこするとぐにゃりと体を預けて「愛すべき絹のような毛の塊」と言われています。
しかし体は、意外に筋肉質でしっかりとした大型の猫ちゃん。一般的なロングヘアのようにもつれるような被毛ではなく、どちらかというとセミ・ロングヘアといった感じです。絹のような手触りの被毛は、たっぷりとしていますが、抜け毛はあまりなく、比較的お手入れは、簡単とされています。
でも被毛の厚さは見事。動きに応じて分け目ができるくらいです。顔の横と首周りの毛が一番長くて、ラフをなしていて、よだれかけのように見えます。
被毛の色は、
■ポインテッド
シール、チョコレート、ブルー、ライラック
■ミテッド(足袋をはいているように見える猫ちゃん)
ポインテッドと同色。
■バイカラー
ポインテッドと同色。
以上のカラーバリエーションがあります。
そしてそれに、それぞれリンクスと呼ばれる縞模様が、入る猫ちゃんがいます。
最近の新しい傾向としては、ソリッド(単色)のラグドールも認められていて、そこでブルー以外の緑色の目の色をした猫ちゃんも登場していますよ。
歴史
1960年代にアン・ベーカーというアメリカ人が、ジョゼフィーヌ(ジョセフィン)という名の白いロングヘアの雑種とはバーマンタイプとを交配させてラグドールを作りだしたとされています。タイプというのが、ちょっとポイント。実はタイプはタイプであって、その身体的な特徴が、その猫に似ているというだけで、その猫自体の血統が判明していないのです。そしてしかも、その作り出された交配の説は、いくつかあって少しづつ違うようなのです。少し前の事なのに、ラグドールの誕生には、なにか複雑なものがあります。
このアン・ベーカーという人は、色々調べているとちょっと変わった人だったみたいですね。彼女の猫は人の遺伝子を持っているといって譲らなかったり、スカンクと飼い猫を交配させようとしたり、もちろんこれは、遺伝子的に無理ですが…。
だから、いろんな文献を調べても、ラグドールの歴史は、複雑複雑としか書いていない!本当のところは、もはや闇の中なのかもしれませんが、おそらく、雑種同士の偶然の交配によって、今のラグドールの特徴が生まれたとの説のようです。
でもラグドールは、世界中の人々に愛されて、どんなブリードの歴史があったのかなんて、多分もはや関係ないのかも。
それだけ素敵な、純血種として公認されています。となると、逆にアン・ベーカーさんの功績は、それだけでも十分評価されるべきですね。
もしラグドールの歴史について、詳しい方がおられましたら、ぜひまた教えてください。もっと違った説があって、本当の事をご存知の方がおられるかもしれません。
手入れ
被毛は密生しているのにもかかわらず、セミ・ロングヘアで、お手入れは比較的簡単です。でもどんな猫ちゃんでも、グルーミングは健康維持の為にも欠かせないので、毎日ブラッシングしてあげて下さい。